苦手を克服!酸化還元反応式マスターへの道!【第1回 暗記事項の確認】
こんにちは、化学マスターです。
酸化還元反応式は『覚えることが多く、手順も何段階もあり、条件によって式が異なったりして複雑!苦手だ!』と感じていませんか?
このシリーズでは、そういった苦手意識を克服するため、基礎レベルからから超難関大レベルまでの酸化還元反応式の導出を、丁寧に解説していきたいと思います。
また、酸化還元反応における酸化数の考え方は、以下のページで教科書レベルをこえて詳しく解説していますので、そちらを見てからご覧いただくと、よりここでの内容が分かりやすくなります。
丸暗記からの脱出!【第5回 理論化学 本当の酸化数】 - 化学マスターのハイレベル豆知識💊 (hatenablog.com)
それでは早速やっていきましょう。
そもそも酸化還元反応は、酸塩基関連反応式で通用する左辺から右辺への組成式(イオン)の組み換えと違い、各半応物の反応後の物質を覚えておく必要があります。
以下に、最低限の暗記する情報をまとめておきます。
暗記事項の一覧
これらの一覧が頭に入れば、
必ず、酸化還元の単元への苦手意識の克服に近づきます!
頑張って暗記しましょう!!
上記の一覧を暗記したうえで、第2回の半反応式の導出に進んでください!
第2回に進む前に、上記の表の理解を拡げるための豆知識意を紹介しておきます!
使える豆知識!!
以下に酸化剤・還元剤を考えるうえで、ポイントになる知識を伝授します!
①単体の塩素の変化は、他のハロゲンの単体でも同様の変化をおこす!
→ ハロゲンの単体は酸化剤!!
②単体のナトリウムの変化は、他の金属元素でも同様の変化をおこす!
→ 金属の単体は還元剤!!
③ヨウ化物イオンの変化は、他のハロゲン化物イオンでも同様の変化をおこす!
→ ハロゲン化物イオンは還元剤!!
※滴定の際に、希硫酸による硫酸酸性を作り出すが、塩酸を使用した場合、塩化物イ
オンが還元剤としてはたらくため、塩酸酸性は不可!!
④H2O2の酸素ー1とSO2の硫黄+4の酸化数は、中途半端な値!
→ 酸化剤としても還元剤としても作用する!!
⑤Mnは第4周期の7族で最大酸化数+7!!
↑Mnの電子配置 K2L8M13N2 7個失うとアルゴンに!
酸化数の変化は
酸性条件で激しく反応し+7→+2
中性・塩基性条件で穏やかに反応し+7→+4
上記の知識は、共通テスト等でも非常に効果を発揮する内容です。
酸化剤・還元剤の基本として頭に入れておきましょう!
また、酸化数の最大最小については、以下のブログで紹介しています。
酸化還元の理解を深めるためには必須な内容なので、ぜひご覧ください!!
丸暗記からの脱出!【第5回 理論化学 本当の酸化数】 - 化学マスターのハイレベル豆知識💊 (hatenablog.com)
今回の内容は以上です!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事を通して、みなさんの受験化学の苦手克服に少しでも繋がれば嬉しいです。
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